この記事は、「フィギュアをもっとかっこよく撮ってみたい」「SNSに載せて、誰かにすごい!って思ってもらいたい」と感じている方に向けた内容です。
「一眼レフや特別な機材がないと無理そう……」と感じるかもしれませんが、大丈夫。スマホひとつでも、撮り方や工夫次第で驚くほどクオリティの高い写真を撮ることができます。
この記事では、そんな“ちょっとしたコツ”をぎゅっと詰め込みました。使いやすくておすすめのアプリや、初心者でもすぐに実践できるスマホの設定テクニックを丁寧に紹介していきます。
「やってみたい!」と思ったその気持ちを後押しできるような内容になっていますので、ぜひ一緒に楽しんでいきましょう!
先に知っておきたい、フィギュア撮影の基本
1.光の配置:フィギュアの顔を明るくしたいときは、前方よりも上方からの光を引き込むのが有効です。太陽の光やライトを活用すると、実物感が増します。
2.背景:一色背景は、フィギュアの詳細を残しながら、写真全体をクリアに見せてくれます。特に白、青、黒色などの背景はカメラで細かい調整がしやすいです。
3.挙動の角度:少し上から、または少し下からの角度で撮ると、同じフィギュアでも違った雰囲気を持たせることができます。
【アプリ編】撮影・加工に便利な無料アプリ3選
1.【Snapseed】
Googleが開発した無料の高機能写真編集アプリで、iPhone・Androidの両方に対応しています。UIがシンプルで使いやすいのに加え、プロレベルの補正機能が豊富。初心者にも上級者にもおすすめできる万能アプリです。
🔧 主な機能:
- 明るさ・コントラスト・彩度の微調整
- 部分補正(選択した場所のみ明暗や彩度を調整)
- 背景のボカし(レンズボケ・放射ボケ)
- シミ除去(小さなホコリや反射の除去に)
- カーブ機能(ハイライトやシャドウの精密調整)
- エフェクト(ドラマ、レトロ、グランジなど多数)
中でも特筆すべきは「選択調整」。これは、任意のポイントをタップしてその周辺だけをピンポイントで調整できる機能です。例えば、フィギュアの顔だけを明るくしたり、背景の一部だけを暗くして立体感を出すといった使い方が可能です。
💰 価格:
完全無料で、広告なし。Googleアカウント不要でインストール後すぐに使えます。
2.【Lightroom Mobile】
Adobeが提供する本格派の写真レタッチアプリで、PC版Lightroomと同様の高度な編集がスマホで手軽に行えます。特に光や色の調整に強く、夜間撮影や逆光補正にも力を発揮します。操作は直感的で、スライダーを動かすだけで見違えるほど美しい写真に仕上がります。
🔧 主な機能:
- 明るさ・コントラスト・彩度・色温度の細かい調整
- シャドウ・ハイライトの個別補正(光のムラを軽減)
- カラーミキサー(特定の色だけを強調・除去)
- テクスチャ・明瞭度・かすみ除去などの微調整ツール
- クロップ、角度補正、遠近補正などの構図調整機能
- レンズ補正(歪み・フリンジの自動補正)
- プリセット機能(お気に入りの調整パターンを保存・一括適用)
シリーズで同じ雰囲気のフィギュアを撮影する場合、このプリセット機能が特に便利。たとえば「P.O.Pシリーズは少しレトロ調、Grandlineシリーズは明瞭度高め」など、トーンを統一することで、SNSやブログでの見栄えが格段に良くなります。
💰 価格:
基本機能は無料で利用可能。有料のプレミアムプラン(月額約1,100円〜)に加入すると、より高度な編集(選択マスク、ヒーリングブラシ、クラウド保存など)が解放されます。
課金しなくても十分使える機能が豊富なので、まずは無料版で試してみるのがおすすめです。
3.【Remove.bg】
Remove.bgは、写真から背景をAIで自動判定して切り抜き、透明化や別背景との置き換えを簡単に実現できるWebサービスです。特別な編集スキルがなくても、わずか数秒でフィギュアだけを切り出すことが可能。特にInstagramやYouTubeのサムネイル作成において、人物・商品・フィギュアなどを際立たせるのに最適です。
🔧 主な機能:
- ワンクリックで背景を完全透過(PNGで出力可)
- 背景を白・黒・ぼかし・任意の画像に差し替え可能
- 自動境界認識+マニュアル微調整ツールあり
- ダウンロードサイズ(プレビュー/HD)を選択可能
- Web版のほか、Windows/Macアプリ、Photoshopプラグインも利用可能
フィギュアの背景だけを消して、ジオラマ風画像や異世界風合成背景に変更したいときに大活躍。また、背景を抜いた画像をCanvaやPicsartなどでさらに加工することで、オリジナルポスターや動画サムネにも展開できます。
💰 価格:
- 無料:1,280pxのプレビュー画像をダウンロード可能(透過PNG)
- 有料:高解像度(HD/フルサイズ)の画像を1クレジット(約100円〜)で購入可能
- 月額プランもあり(40クレジット/月〜)。商用利用にも対応

【設定編】スマホで撮影する際の主要設定ポイント
- グリッド表示:スマホカメラの画面に縦横の補助線を表示する機能で、画面の中央や三分割構図などの基準が視覚的にわかりやすくなります。これにより被写体を意図した位置に配置しやすくなり、構図のバランスが整います。特に「日の丸構図(中央)」「三分割法」などを意識する撮影に便利です。
- AE/AFロック:撮影時の明るさ(露出)とピント(焦点)を固定する機能です。被写体にピントを合わせた状態で長押しすることで設定でき、光の変化やカメラのブレによる雰囲気の変動を防げます。特に室内や逆光環境での安定した撮影に効果的です。
- HDR ON:HDR(ハイダイナミックレンジ)機能をオンにすることで、明るい部分と暗い部分の差が大きいシーンでも、バランスよく写すことができます。たとえば逆光でフィギュアの顔が暗くなるような場面でも、背景の空の明るさと顔のディテールの両方をしっかり残してくれるため、自然で美しい写真が撮れます。屋外撮影や室内の強い光源があるシーンに特におすすめです。
- 手ブレ防止:フィギュアはサイズが小さいため、少しの手の揺れでも写真がブレやすくなります。スマホの「手ブレ補正(手ぶれ防止)」機能をONにしておくことで、シャッターを切った瞬間の揺れを抑え、被写体をシャープに写すことができます。特に片手撮影やズーム撮影をする場合には効果的です。可能であればスマホ用三脚やスタンドを併用することで、より安定した撮影が実現できます。
- 写真サイズ:Instagramでよく使用される写真サイズには、主に4:5(縦長)、5:4(横長)、1:1(正方形)があります。投稿の見え方やレイアウトに合わせて選びましょう。特に4:5は縦に大きく表示され、タイムライン上で視認性が高いため、フィギュア写真のディテールを見せたいときにおすすめです。1:1はプロフィール一覧に統一感を持たせたいときに便利で、5:4は背景とのバランスを重視した構図に適しています。撮影前に構図に合ったサイズ設定を確認することで、無駄なトリミングを減らし、投稿映えする写真に仕上げることができます。
【撮影テクニック】「かっこよく撮る」ためのコツ
フィギュアを「かっこよく撮る」ためのテクニックを、以下の5つのポイントに分けて詳しく解説します。これらを意識することで、撮影のクオリティが格段に向上し、SNS映えする写真を撮影できます。
1. 光源の選び方:自然光と人工光の使い分け
- 自然光(太陽光):柔らかく自然な陰影を作り出し、フィギュアの質感を引き立てます。特に午前中や夕方の斜めから差し込む光は、立体感を強調するのに適しています。
- 人工光(サーチライト、ライティングボックス):光の方向や強さをコントロールしやすく、安定した撮影環境を提供します。ライティングボックスは、全体を均一に照らすことで、影を抑えたクリアな写真が撮れます。 光源の位置や種類を工夫することで、フィギュアの魅力を最大限に引き出すことができます。
2. 背景の工夫:雰囲気作りとストーリー性の演出
- 背景素材の選定:背景紙、ボードゲームマット、白布などを使用して、撮影テーマに合った雰囲気を作り出します。例えば、海賊をテーマにしたフィギュアには、海や船の背景が適しています。
- 背景の設置方法:背景紙を少したわませて設置することで、自然な奥行きと立体感を演出できます。折り目をつけずに設置することで、背景の継ぎ目が目立たず、プロフェッショナルな仕上がりになります。背景を工夫することで、フィギュアの世界観をよりリアルに表現できます。
3. 反射板の活用:光の調整と立体感の強調
- 自作の反射板:段ボールにアルミホイルや白い紙を貼ることで、簡易的な反射板を作成できます。アルミホイルは強い反射光を、白い紙は柔らかい反射光を提供します。
- 使用方法:フィギュアの影になる部分に反射板を配置することで、暗くなりがちな部分を明るくし、全体のバランスを整えます。特に顔や胸元など、注目させたい部分に光を当てると効果的です。 反射板を使うことで、光のコントラストを調整し、フィギュアの立体感を際立たせることができます。
4. テーマと装飾品の配置:イメージ撮影の実現
- テーマの設定:撮影前に「戦闘シーン」「日常の一コマ」「ファンタジー世界」などのテーマを決めることで、撮影の方向性が明確になります。
- 装飾品の選定と配置:テーマに合った小物や背景を用意し、フィギュアの周囲に配置します。例えば、戦闘シーンでは武器や瓦礫、日常シーンでは家具や小物を配置することで、ストーリー性を持たせた写真が撮れます。 テーマと装飾品を組み合わせることで、フィギュアの魅力をより引き出すことができます。
5. ストーリー性とトーンの選定:SNSでの発信を意識
- ストーリー性のある構図:フィギュアのポージングや視線の方向を工夫し、物語を感じさせる構図を作ります。例えば、二体のフィギュアが向き合っている構図は、対話や対決のシーンを想起させます。
- トーンの統一:撮影した写真の色調や明るさを統一することで、SNSのフィード全体に一貫性を持たせ、閲覧者に強い印象を与えます。 ストーリー性とトーンを意識することで、SNSでの発信力が高まり、フォロワーとのエンゲージメントを深めることができます。
これらのポイントを意識して撮影することで、フィギュアの魅力を最大限に引き出し、見る人の心を惹きつける写真を撮ることができます。ぜひ、実践してみてください。
【おわりに】
スマートフォンでも、ちょっとした工夫とお気に入りのアプリがあれば、フィギュア写真は驚くほど進化します。 自分の「好き」をしっかりと形にして、それを誰かと共有できるのが、フィギュア写真のいちばんの魅力です。
最初はうまくいかなくても大丈夫。少しずつ撮り方や見せ方がわかってくると、撮影そのものがもっと楽しくなります。
ぜひ、あなた自身の世界観をフィギュア写真で表現してみてください。 また、次の一枚を撮るのが楽しみになる。そんな写真ライフを、今日から一緒に始めましょう。
さあ、今日もあなただけの一枚を撮りましょう!
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