色移りの原因は、接触物質、高温多湿などによって引き起こされます。
色移りを予防するには、適切な保管方法と環境の整備、接触素材の管理などが重要です。
色移りを予防するのに有効な道具や方法を紹介します。
フィギュアの色移り予防方法3選
フィギュアを固定する
フィギュアの色移りを防ぐ方法の1つ目として、飾っているフィギュアを固定することをおすすめします。
フィギュアを固定することで、地震や振動などでフィギュアが倒れたり、他のフィギュアや物に接触したりすることを防ぐことができます。
特に、フィギュアケース内にフィギュアを多く飾っている場合は、固定することが重要です。
フィギュア同士が密接していると、色移りのリスクが高まるからです。
フィギュアを固定する方法はいくつかありますが、ここでは以下の2つの方法をご紹介します。
粘着ゲル両面テープで固定する
100均のダイソーでも売っている粘着ゲル両面テープ。
フィギュアラックに粘着ゲル両面テープを貼り、その上にフィギュアを置くことで、フィギュアが倒れたり動いたりすることを防ぎます。
粘着ゲル両面テープは何度も剥がせ、あとも残らないので私もこれで固定しています。
おすすめは厚さ1mmタイプの粘着ゲル両面テープがおすすめです。
ミュージアムジェルで固定する
ミュージアムジェルは、美術館や博物館の展示物転倒保護のために作られた、コレクション製品専用転倒防止です。
フィギュアの台座の裏にミュージアムジェルを付けて床に固定することで、フィギュアが倒れたり動いたりすることを防ぎます。
ミュージアムジェルの使い方は以下の通りです。
- 瓶の中に入っているジェルを一つまみして取り出す
- 指先でかるく捏ね球状にする
- 接着したい面に球状にしたジェルを3つほど張り付ける
- 貼り付けたい場所に、そっと静かに置く。
- 30~60分くらい置いて完了。24時間経てば完璧!
以上がフィギュアを固定する方法の3つです。
フィギュアを固定することで、色移りを防止するだけでなく、フィギュアの破損や汚損も防ぐことができます。
ビニールを使う
フィギュアの色移りを防ぐ方法の2つ目として、フィギュアを飾る際に色移りの危険がある部分にビニールをはさむことをおすすめします。
色移りの主な原因は、フィギュアの異なる色のパーツが接触することで、色素が移行することです。
例えば、黒い服や髪の毛が白い肌に触れると、黒い色が肌に移ってしまうことがあります。
これを防ぐためには、以下のような対策が有効です。
- フィギュアを飾る前に、色移りしそうな部分にビニールをはさみます。
ビニールはフィギュアのパーツとパーツの間に挟んだり、衣装や小物と素体の接触部分に巻いたりします。
ビニールは透明なものや薄いものが良いでしょう。
私はエンボス加工されたポリエチレン手袋をカットして使ってます。
100均にも売ってますが、私が使っているこちらの手袋ほうがエンボス加工が細かいので好みです。
エンボス加工でくっつきにくいのでフィギュア保護に向いてます。
- ビニールをはさむ際には、フィギュアのパーツを外したり動かしたりする必要があります。
その際には、フィギュアの取扱説明書をよく読んで、正しい方法で行ってください。
無理に引っ張ったり押したりすると、フィギュアが傷ついたり壊れたりする恐れがあります。
- ビニールをはさんだ後は、フィギュアを元通りに組み立てて飾ります。
ビニールが目立たないように調整してください。
ビニールがあることで、フィギュアの可動範囲やポージングが制限される場合がありますが、色移りを防ぐためには仕方ありません。
ビニールを使うことで、フィギュアの異なる色のパーツが直接接触することを防ぎ、色移りを予防することができます。
ルネサンスワックスを使う
フィギュアの色移りを防ぐ方法の3つ目として、フィギュアに保護膜を付ける為に、ルネサンスワックスを使用する方法です。
ルネサンスワックスの塗り方は以下の通りです。
- フィギュアの表面に付着した埃や汚れを除去します。埃落としには、静電気防止タイプのブラシがおすすめです。
- ルネサンスワックスを柔らかい布や綿棒などで少量取ります。量が多いとテカテカになってしまうので注意してください。乾燥後はテカリはなくなります。
- フィギュアの表面に薄く均一に塗り広げます。色移りしないように、薄い色から濃い色の順で塗るとなお良いです。
- もう一枚の布で仕上げの乾拭きをして余分なワックスを拭き取ります。塗るのも乾拭きも優しく行ってください。
以上がルネサンスワックスを使った色移り防止方法の詳細です。
ルネサンスワックスとは、大英博物館が自館の収蔵品の保存や展示に使用するために開発した特殊なワックスです。
このワックスは、金属や皮革、木材など様々な素材の表面保護に適しており、フィギュアの色移り防止にも効果があります。
ルネサンスワックスは、フィギュアの表面に保護膜を作ることで、埃や汚れ、酸化などからフィギュアを守ってくれます。
ただし、ルネサンスワックスは灯油のような刺激臭が強いので、塗布時や塗布後は必ず部屋を換気してください。
色移りの原因
色移りの一つの要因は、フィギュア同士や他の物との接触です。
接触することで、フィギュアの塗装が擦れたり、他の物から色が移ったりすることがあります。
これを防ぐためには、以下のような注意点があります。
- フィギュアをディスプレイケースや棚に飾るときは、隣り合うフィギュアとの距離を十分に確保しましょう。
フィギュアが密集していると、互いに接触して色移りする可能性が高まります。
また、フィギュアを動かすときは、優しく持ち上げて慎重に移動させましょう。
無理に引っ張ったり押したりすると、フィギュアが傷ついたり壊れたりする恐れがあります。
- フィギュアを手で触るときは、手を清潔に保ちましょう。
手に付いた油分や汚れがフィギュアに付着することで、色移りや色あせの原因になります。
また、手袋を着用することもおすすめです。
フィギュアを大切に扱うことで、色移りを予防することができます。
色移りのもう一つの要因は、温度や湿度の変動です。
温度や湿度が高いと、フィギュアの塗装が劣化したり、他の物に色が移りやすくなったりします。
これを防ぐためには、以下のような注意点があります。
- フィギュアを保管する場所は、温度と湿度を安定させることができる場所を選びましょう。
温度は20℃前後、湿度は50%以下が理想的です。
温度や湿度が高すぎると、フィギュアがひび割れたり変形したりする恐れがあります。
また、温度や湿度が低すぎると、フィギュアが乾燥して割れやすくなったり、塗装が剥がれやすくなったりします。
- フィギュアを保管する場所は、除湿剤を使用することで湿度を下げることができます。
除湿剤はフィギュアケース内に入れるか、フィギュアの近くに置きましょう。
除湿剤は定期的に交換することで効果を持続させることができます。
また、除湿剤はフィギュアに直接触れないように注意してください。
除湿剤から漏れた液体や粉末がフィギュアに付着すると、色移りや変色の原因になります。
フィギュアを適切な環境で保管することで、色移りを予防することができます。
色が移ってしまった時の対処法
色移りは、フィギュアの塗装が他の物に移ったり、他の物から色が移ったりする現象です。
色移りは、フィギュアの美しさを損なうだけでなく、塗装の劣化や変色の原因にもなります。
色移りを防ぐためには、適切な保管方法や環境の整備が必要ですが、もし色移りが発生した場合は、以下のような対処法があります。
- 消しゴムやメラミンスポンジでこする方法
- 中性洗剤で洗う方法
- アルコールで拭く方法
- 削る方法
- 消しゴムやメラミンスポンジでこする方法
この方法は、色移りした箇所が少なくて浅い場合に有効です。消しゴムやメラミンスポンジは、フィギュアの表面に付着した色素を擦って取ることができます。
中性洗剤で洗う方法
この方法は、色移りした箇所が多くて深い場合に有効です。中性洗剤は、フィギュアの塗装にダメージを与えずに色素を落とすことができます。
アルコールで拭く方法
この方法は、色移りした箇所が少なくて浅い場合に有効です。アルコールは、フィギュアの塗装にダメージを与えずに色素を溶かすことができます。
削る方法
この方法は、色移りした箇所が深くて他の方法では落ちない場合に有効です。削るというのは、フィギュアの表面の一部を切り取るということです。
この方法は、色移りを完全に除去することができますが、フィギュアの形や質感を損なうことになります 。
色移りは、フィギュアの美しさや価値を低下させるだけでなく、塗装の劣化や変色の原因にもなります。
色移りを防ぐためには、適切な保管方法や環境の整備が必要ですが、もし色移りが発生した場合は、早めに対処することが大切です。
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